体裁はシンプルなメニューブックですが、やはり全体を覆うシルク印刷は迫力がありますね。エンボスの効いた表紙素材にシルク印刷を施しているので、エンボスの質感がもたらす世界観がうまく印刷と噛み合って、デザイン性の高いメニューブックとなりました。また、この「なんだろう?」と思わせるデザインもいいですね。「なんだろう?」と思わせたら、もうそこでひとつ注目を浴びているわけです。
こちらのメニューブックは、荒い麻素材を使用したメニューになります。表面には大きくシルク印刷でロゴを施しています。メニュー本文も麻素材と同じく未晒し色の用紙を使用し、メニューブックの持つ世界観を統一させました。見返しにもほのかに模様が施されているのがポイントです。どこかノスタルジックではあるのですが、メニューブックの体裁としては普遍的で、トレンドに左右されない、長く使用頂ける和モダンな仕上がりとなりました。
藁の入った和紙をブックカバーに採用した、A4のメニューブックです。店舗のコンセプトに合わせ、柔らかな印象と懐かしさを味わって頂けるようデザインしました。カバーの見返しも和紙を使用していますが、表紙と見返しで色見を少し変えています。見返し側はよく見ると、和紙が透けて見えているのが分かります。こちらも和紙をちょっとモダンに見せたいというアイデアです。表面にはシルク印刷でロゴを印刷しております。
表紙素材には特殊紙を使い、印刷+表面加工をしています。そのため、水拭き可能な耐久性に優れたメニューブックとなっています。留め具に用いた紐を固く締められ、メニューブックの頻繁な開閉でも綴じが緩みづらくなっています。また、オペレーションとしてメニュー中面を交換する場合、紐仕様なので楽に行えます。店舗雰囲気に合う紐は専門店を通じて取り寄せていますので、全体的な調和にも気を抜かずデザイン制作しています。
こちらは、メニューカバーではとても珍しく、手間のかかる和綴じ製本になります。カバー素材はデザインされたものを印刷して、耐久性を持たせるため全面に表面加工を施しています。
どこの店舗様でも心配されている耐水性は、表面加工を施している為、うっかり水をこぼしてしまってもすぐに拭き取れば問題ございません。また、中身のメニュー表は二つ折りにした台紙に直接貼り付けてあるので、台紙ごと交換すれば綺麗に保てます。
こちらのメニューは、外側の素材に耐久性のある洋紙を使い、中側のメニュー材質には手すきの和紙を使用しています。風合いが出るように、水切り加工をして耳をわざと付けたデザインにしています。
巻物で注意しなくてはいけない点は、開いた際に巻き戻ってしまわないようにすることです。紙が固すぎても柔らかすぎてもダメなので、巻物”メニュー”に適した紙を選定して制作しています。
和食料理のお店で使用するメニューブック。赤い特徴的な背面の台紙にあたる部分には、朱染めのフチのないお盆を採用。メニュー用紙の抜き差しが容易になる三角レールを採用しました。レール部分はプラスチック製のため、和紙で包んで本体との一体感を持たせています。アクセントに使用した麻紐はレールと背面のお盆を繋いでいます。色が目立つ、素材に工夫があるなど、直接的に視覚に訴えかけるものはメニューブックとしては大きな武器になります。
飲食店のメニューブックは、お客様に料理の内容や特徴を伝える大切なツールです。近年、平成初期のデザインやセンスがリバイバルする等、注目を集めています。そんな中でも、趣のある素材を使い、昔の電話帳のようなページが段になっているこちらのメニューブックは、使いやすさと昭和の黒電話があるような雰囲気を併せ持ち、しっぽりと一杯を楽しむ雰囲気を醸し出しています。メニューブックに使われる素材も重要な要素です。砂壁のような趣のある素材を使用することで、メニューブックに温かみと個性を加えることができます。