お菓子屋さんが運営するカフェのメニューブック。かわいらしさとトラディショナルな佇まいにいくつものハッとする工夫がされています。
中はビニールポケットの仕様になっていて、差し替えが簡単に行えます。メニュー数を追加する場合は、ビニールポケットを紐の間に通すだけなので、変動があっても負担になりません。留め具には紐を使い、少し遊びのあるメニューにしました。
こだわりの食材を使った料理が自慢の、居酒屋という店舗のイメージを表現するため、色味に変化のある特徴的な和紙を採用しました。観音開きで見せるグランドメニューは見やすくなっており、来店後、パッとメニューを開いた瞬間に料理への期待感も膨らみます。多少の毛羽立ちも出てしまう特徴的な和紙を、特殊な加工をせずにそのまま使ったメニューブックなので、耐水や耐油の面は向いていませんが、圧倒的な存在感で十分にカバーしていると思います。今回は食材にこだわりがある飲食店ということで、自然素材である和紙との相性はバッチリと考え、お店の雰囲気重視の作りとなりました。
若い女性が集まる立地のお店であり、料理の見せ方にもこだわったお店であることや、お酒の種類も豊富なレストランということも考え、こだわり+おしゃれな見せ方をプロダクトに落とし込みました。表紙はツヤ出しをした繊細な本革のため、傷がつきやすいメニューブックですが、お店の年月を重ねると同時にメニューブックそのものにも歴史が刻まれ、愛着が湧きます。中面の作りとしては、ドリンクメニューとフードメニュー、シーズナルメニューなどを寸法を変えて作り、インデックスのように見やすいメニューにしました。
出会った瞬間に目を引く「流木」を留め具に使用した、珍しいメニューブックです。メニューに触れた時の安全面や衛生面の観点から、流木は樹皮の処理をする必要があり「鍋で煮詰めて柔らかくして剥ぐ」という原始的な方法で行いました。1度や2度では上手くいかず、非常に苦労して制作したメニューブックでした。表紙は、堅牢性のある素材は使わず、半透明のシリコンシートを表面に重ねることにより、トレーシングペーパーのようなデザイン性の高い雰囲気を演出しました。
製粉袋を実際に見たことがある人は少ないと思われますので、ファーストインプレッションは「なんだろう?」と、まずは興味が湧き立つと思います。こちらは本物の製粉袋を使用した、つけ麺店のメニューブックです。表面には「袋についた粉」をイメージしてホワイトのシルク印刷を施し、遊び心を表現しました。芯材に柔らかいクッションを入れることにより、ヘナヘナと曲がってしまう弱い素材に「張り」と「弾力」を持たせたため、そっと手で折ってみてもすぐに形状を取り戻します。
小ぶりなスクエアサイズの薄型メニューは、テーブル上でも場所を取らずコンパクトでありながらも、機能性に富んだ作りになっています。見た目以上に強い仕上りにしたのは、うどん店という特性上、水分にさらされる機会が多い事や、回転率が良く、たくさんの方がメニューブックに触れることが予想されるためです。機能性という点では、レコメンドメニューの差替えを容易にさせるために、三角コーナーを使用しています。忙しいランチタイムや、ディナータイムの直前でも簡単にメニューの差替えが可能です。
芯材にウレタンを贅沢に使い、ふっくらと大きく膨らみを持たせた表紙は、スクエアサイズで作ることにより、和風料理屋らしく「座布団」を連想させるメニューブックとなりました。その見た目から、触って感触を楽しむ人も多いと予想し、サラッとした手触りにもこだわったソフトタッチのPP加工を施しました。耐水性にも十分に期待が持てるので、一石二鳥です。女性客をターゲットとしたお店であるため、キーカラーの淡いブルーを取り入れることによりかわいいおしゃれなメニューブックになった他、料理にはほぼ存在しない青色を使うことは、お店全体への彩り追加の効果もあります。
天然の石をスライスして生地にしたメニューブック。際立った特徴を持つメニューブックのため、ロゴマークやあしらいなどは一切入れずに、素材の直球勝負の表紙となりました。 石といっても重量感があるわけではないので、持ちにくいというわけではなく、独特の手触りはひんやりしていて手に馴染みます。一度持つとまた持ちたくなる癖になる感触です。メニュー中面は、木材を留め具に使用し、開いた瞬間手の込んだ作りであることが窺がえます。色や素材の合わせ方・綴じ方など、幾パターンも考えながら、メニューブックを完成させます!
テーマカラーに合わせた布と紙、2種類のテクスチャーを織り交ぜたメニューブックです。紙のみ、または布のみでも充分に魅力的なメニューブックを作ることは可能ですが、異素材同士の融合により、見た目の面白さや手触りの違いなどが楽しめる利点があります。アクセントカラーとして紐と箔押しに同色を用いたので、全体的なバランスとして崩れることもなく、統一感を醸しながらお店の雰囲気に溶け込む独創性豊かなメニューブックに仕上げました。一見するとこだわり感の強い、高価格帯のお店向けメニューブックにも見えますが、紫と白の色彩表現がパッと目を引く明るく爽やかなイメージもあり、カジュアルなランチメニュ...
手すき和紙に両面墨一色でデザインされた、メニュー表です。手すき和紙は強度があり、軽いのが特徴です。強度があるので機械では折ることができず、すべて手折りで蛇腹に折ります。手すき和紙はコストもかかり加工は大変ですが、その苦労に代えがたいぬくもりが感じられる風合いを出すことが出来ます。蛇腹に折られているので、項目毎に分けてデザインすることも可能です!
シンガポールにある世界的有名ホテル内にあるレストラン用に制作された3種のメニューブックです。光に当たると反射してキラキラと輝きだす表紙は、絞りのある壁紙素材の和紙にシルバーを施しています。高級感を演出するための技術的な面としても、高度な職人技にチャレンジしています。表紙のロゴマーク部分は凸型抜き文字の箔押しを入れています。本来ロゴマークを箔押しした場合は、ロゴマークの部分は凹んで表現されますが、この場合は逆となっています。店名の細い文字が浮き出ていて、非常に珍しい作りです。箔押しに詳しい方が見たらきっと「凝っている!」と気づき、馴染の薄い方は思わず手で触れて技術に感心し...
とても珍しい素材のボードメニュー!「厚みのある和紙」を水切りし、大きいけど邪魔にならない丁度いいサイズ感でボードを作成いたしました。使っていくうちに、ボードの色が変化して「いい味」がでてくるのも、和紙の特徴です。ポイントは、メニュー台紙が和紙素材なので大きくても軽く、メニューの変更時には中身のメニュー用紙を外す事もできます。台紙の方にPPテープを貼っているので、メニューを両面テープで貼り付けても、簡単に外すことが出来るように一工夫しております。
シンプルな四角の、スタンダードなメニューブックです。メニューブックはシンプルな作りですが、お店側のオペレーションを減らすため、期間限定メニュー・シーズンメニューなどの差し替えをすぐ行えるようにレールを使用しています。また、メニューブックの背の部分はすっきりと角が出るように、Vカットという加工を施した芯材を使用しています。この加工でちょっとした高級感が出るのです。ほんの少しのワンポイントで完成度が高まり、お客様に喜んでいただければ幸いです。
こちらは割烹料理屋のメニューブックになります。海鮮にちなんで、縁起が良いとされる青海波柄のテキスタイル生地を使用しています。見返しには、同じ布生地を使用せず、黒の紙素材を使用することで、締まった和の印象になります。横開きのゴムひも綴じで、他店との差別化・オリジナリティを表現しています。背中に芯材を入れないことでスマートな仕上がりになっている反面、表紙部分は芯材を厚くして強固な印象を持たせる形になっています。中面は横開きをオンデマンドの長尺プリントで行っており、小ロットからでも対応しています。
アイリッシュなカラーリングとクラシカルなデザインで、デザインに時の流れを感じます。現在のデザイナーの方でもこのクラシカルさをデザインに取り入れる方もいます。見開きのメニューで強度を出すために2枚の紙を合紙(プレスして貼り合わせること)して作成されています。表紙の模様はエンボスの用紙に印刷する事により出たものです。綴じはあえて行わず、冊子のようなおしゃれなメニューブックとなっています。